人は必ず油断する。その度打ちのめされても、必ずまた油断する。

家の中に、二人のアナフィラキシー持ちのアレルギーっ子が居るという事は、同時に反応が出たり時間差で反応が出たりすることが起こりうるということ。その原因が同じであれ、全く違う事であれ。
しかも私が一人の時にも起こりうるという事。

そんな事は当たり前なんだけど、心の何処かで大丈夫だろうなんて思ってた。
でも、そんな事はやっぱり無かった。起こる時は起こる。

ここからは、自分の反省や記録として書いてます。
それでも帰国しないのか、そんな心構えで大丈夫なのか。と、親の責任感の無さに腹が立つ方も居るかもしれません。
しかも長いです。すみません。



先日土曜日、こちらで日本食スーパーが開催するお祭りでかき氷を食べ、長男に反応が出た。
日本でよく食べていたし、甘いだけの液体に、まさか乳成分が入っていようとは。
おかしいなと思い確認すると、食用香精に乳を含むと書いてあった。事前確認を怠った、完全なる親の過失。大丈夫だろうという油断が招いた人災。
お祭りに出かける前に、お腹が痛いと言っていたので、まず胃腸風邪を疑ってしまった事にも判断を誤った原因が有る。
しかも私はエピペンを打てなかった。あまり進行していないと判断し、開いている病院でエピネフリンの注射を打ってもらい、事無きを得た。
次男も同じ物を食べていたので、もし同時に起きていたらどうなった事か…と本当に肝を冷やした。
旦那さんも居てくれて、病院も開いている時間だったので、対処もスムーズだった。

この日はイベントが立て込んでいて、そんな事が有った夕方には送別会へ出向いた。
旦那さんが幹事のような事をやっており、家族ぐるみでお世話になっている方の送別会。
長男もすっかり回復していたので出掛けた。
何度も利用している和食居酒屋で、ここでもやはり油断していた。
なんと、次男にアレルギーらしき反応が。
しかし、ここでも私はエピペンを打てなかった。
珍しく咳き込み、お腹が痛いと言っているのに打てなかった。
ここでも、胃腸風邪を疑ってしまった。
会の途中で帰宅し嘔吐、更に全身の赤みと痒み。
やっとアレルギーだと自分で納得出来、頓服を飲ませた。
夜間の救急はまだ利用したことが無く、今の時間だと通訳も派遣出来ないと言われ、完全に私は後ずさりしてしまった。
次男は頓服で赤味も引いて来ており、電話で医師にも相談していたので、そのまま自宅で様子を見ることにした。
幸いにも、朝までよく眠り続け、赤味もほぼ無くなった。
一応次の日の朝、日曜診療を行っている日系病院で看てもらい、大丈夫だと言われるまでは、生きた心地がしなかった。

今回の反省点。
1 ウチは大丈夫!なんてことは絶対に無い。油断禁物。
2 エピペンを打つタイミング。迷ったら打つ。
3 次男に反応が出た際、長男を旦那さんと共に店に残して来たこと。

アレルギーっ子育児を始めて、6年目。
アナフィラキシーも何度も経験しているし、エピペンを使ったことも有る。
なのに、出来なかった。
人は必ず油断する。さらに人は、大丈夫だろうと思いたい習性が有る。

次男の生活範囲が広がり、アレルギーっ子育児のステージも上がったんだなと実感し、覚悟を新たにした出来事だった。
それと同時に、相当自信を失い、今でも立ち直れていないけど、日はまた登り 一日が始まる。
止まってはいられないし、前に進むしかない。

なんとか海外でも、アレルギーっ子と生活してますよ。という事を伝えたくてブログを書いているけど、私がもし自信を無くせば、やっぱりダメなんだなって事を証明しただけのブログになるのか。
なんて、自意識過剰な事を考えたりして、このことを書こうかどうしようかと悩んだんだけど、別に大丈夫な事を証明する為にブログを書いている訳では無いなと思い至ったので、今回の記事を書くことにしました。
そんな事も有る。
アレルギーって、事前に分かっているだけに、どこまで用意周到にしても不安が付きまとう。
絶対大丈夫なんて、絶対に無い。何か有れば、その都度最良と思う処置を施す。
場数を踏むと成長するんだけど、次が最悪の事態にならないとも限らない。
最良の処置を施したと思っても、最悪の事態になるかもしれない。
親の過失による殺人罪って有るんだろうか。
そこまで責任負えないよ…と思うけど、大きな命を預かっているんだなと思わずにはいられない。

長々と、すみませんでした。
今日は長男がサッカーで2得点を上げ、2歳の次男も幼稚園からサッカーまで元気にこなした。
子供はどんな時でも前しか見ていない。
親も止まってはいられない。

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